これは、キテハ食堂が誕生するまでのものがたり。
空家の片づけ、古民家の改修、食堂で提供する食材のこと、エネルギー供給、子どもたちの学び・・・そのひとつひとつを体験してきた「キテハ食堂」オーナーが語ります。
キテハ食堂ができるまで~誕生秘話~②
この場所は、約4年前に空き家として出会いまし た。
50年以上も前から商店として活躍していたこの屋敷。
廃業されて10年近くが経っていましたが、店内には当時を思い出させるような品物がたくさん残っていました。
私世代にはなにに使うものさえもわからないようなものまで・・・笑
骨董品の数々です。
まずは掃除掃除掃除の日々・・・
商店をされていただけあって物の数が半端ない!!
片付けても片付けても減らない。。。
なるべくゴミは出したくない。
壊れているものは仕方がないけど使えるものや今では貴重なものもたくさんあり、いろんな人やあらゆる手段を使って物達が生きれる場所を探します。。。
中にはこんなものも。
店先でおばちゃんが たばこ 売ってる光景ありましたよね。
金庫は何重にも扉があって重さが300キロほどあり、私の力ではビクともしません。
こんなものたちも嫁入り先が決まり、現役で働いてくれる事がなにより嬉しいですね。
タイムスリップバーなんて都会にはあるみたいですよ笑
大きな中庭。とにかく草わら。。。整備して山の土をいれ芝生用の土をいれます。
一枚一枚パズルをはめる様な作業。
70歳を超えたスーパーおじいちゃんの体力には勝てません。
昔の人の体力ってほんとすごいですよね。
手仕事って本当に伝承すべき技術です。
お見事!!
畑も少しずつ整備・・・。
子供たちが一緒になって手伝ってくれる姿はほっこりしますね。
なによりの食育!!
私も幼いころに母とジャガイモを掘ったり、山椒を摘んだりしたことを思い出しました。
少しずつ綺麗になってきました。
ですがトラックで何回ごみを捨てに行ったのか数え切れません。
今はなんでも買える豊かな世の中ですが、便利だから安いからと買ったものたちのこのような行く末になっている現実をすごく考えさせられるシーンでもありました。
トラブルもありました。
大型の台風が直撃して、お隣の神社の鳥居や参道の木は 根こそぎ倒れました。
キテハもトタンが飛び家の中に直撃。村もキテハも怪我人が出なくてよかった。
いよいよ改装工事に入ります。
職人の目で見て、抜ける柱、抜けない柱、残していい物、ダメな物・・・少しずつ元の形から変化して来ました。
職人さん達が頑張ってくれてる間に私は子供達と畑で収穫したトマトをピューレにしたり、視察という名のランチに出かけたり。。笑
決して遊んでるわけではないですが子供たちはとっても楽しそう笑
おかあさんが笑顔なことが子供たちには何より幸せですもんね。
勝手な解釈で連れ回される子供たちです笑
外観、内装が出来て来ました。
長浜市の地域協力隊の人もお手伝いに来てくれました。
大工仕事をしたことがない友だちも助っ人。
経験がなくてもできる仕事はたくさんあると。
ここで経験したことによって興味が沸く自分でやってみようと思う。
それがキテハの目的です。なんでもまずやってみる!楽しい!大事ですよね。